【意外と知られていない】ビタミンCの実態ついて解説

1 ビタミンCとは
2 ビタミンCは本当に必要なの？
3 ビタミンCは体のどこに存在してる？
4 ビタミンCは体のどこで吸収される？
5 ビタミンCの吸収率
6 ビタミンCの効果
7 ビタミンCとの併用
8 ストレスにもビタミンC
9 ダイエットにもビタミンC
10 ビタミンCが多く含まれる食品
11 ビタミンCの内服何がいいの？

よく聞くビタミンC。塗るのも飲むのもビタミンCがいいよー！と言われても実際何がいいの？何にいいの？どれくらい飲んだらいいの？などを書いていきます！

ビタミンCとは

一般名がL-アスコルビン酸。1753年に英国海軍医師リンドによって壊血病予防因子として発見されました。ビタミンＣは水に溶け、血液や目の水晶体など、体の水溶性の部分でサビをとってくれるほか、疲れてしまったビタミンEを元に戻します。また美肌のもとコラーゲンをつくるのにも必須です。ビタミンCの点滴によりがん治療への応用も始まっているそうです。

ビタミンCは本当に必要なの？

犬や牛は自分でビタミンＣをつくれます。しかし、人や猿などはビタミンCを作れないので、食事から摂る必要があります。また、ビタミンCは光や熱・空気（酸素）に対してとても不安定なので、食品のビタミンCは保存や調理、加工などで多くが失われてしまいます。

ビタミンCは体のどこに存在してる？

体の中に入ったビタミンCは、血中ではそのままの形で存在し、からだのサビをとってくれています。ビタミンCはさまざまな組織に分布していますが、特に副腎、下垂体、水晶体にたくさん存在します。

ビタミンCは体のどこで吸収される？

ビタミンＣは、胃などで消化されることなくそのまま主に小腸から吸収されます。そして血液にのって体中に運ばれ、貯められて、必要なときに使われます。

ビタミンCの吸収率

ビタミンC180mgを口から摂ると80～90％が吸収されますが、1,000～5,000mgまで増やすと吸収率は21％まで下がります。（その分吸収される量自体は増えます。）

このとき、吸収されなかったビタミンCは、大腸で乳酸菌などのいい菌を増やしてくれたり、便をやわらかくしてくれます。

経口摂取した場合の腸管からの吸収限界は3,000mg！しかも組織に運ばれる前にそのほとんどが排泄されてしまうといわれています。

経口から大量摂取し、腸管耐容量を超えると下痢を起こします。

え、じゃあ高濃度ビタミンC点滴って25gとかだけどどうなるの、、、ってなるのですが、点滴なら、腸管の吸収限界を超えて直接臓器に到達、ビタミンCの血中濃度を経口摂取の数十倍に増幅、高い効果が速やかに得られます。点滴頻度は月1～4回、1回あたり12.5g～25gがおすすめです！

ビタミンCの効果

メラニン色素の生成を抑制+還元作用促進機能しみ・くすみの予防と改善と美白効果
抗酸化作用活性酸素の除去しわ・たるみ・くすみ・にきびの予防と改善
コラーゲンの生成促進しわ・たるみ・くすみ・にきび跡の改善不足すると、、シワができやすい、傷が治りにくい、毛細血管がやぶれやすい
過剰な皮脂分泌を抑制にきびの減少・毛穴開大の改善
セラミドの合成促進保水・キメを整える・毛穴開大の改善
抗炎症作用にきびの改善
新陳代謝促進による細胞の活性化・改善、傷の回復期間の短縮効果

ちなみに不足すると、、免疫力が下がる、感染症（風邪など）にかかりやすい、がんになりやすい等があります。

ビタミンCとの併用

ビタミンＥはビタミンＣを一緒に摂ることで相乗効果が得られます。ビタミンＥは体内のあぶらの部分を活性酸素から守ってくれています。このときビタミンＣと一緒にあると、サビ取りをして疲れてしまったビタミンＥをもう一度甦らせてくれるのです。

ストレスにもビタミンC

ストレス無くして生きていけない現代。ストレス解消法を持つことも大切ですが、ストレス解消の栄養素としてはビタミンＣが役立ちます。人はストレスを感じると、副腎からストレス対抗ホルモンを出して乗り切ろうとします。このとき、ビタミンCが必要です。精神的、身体的ストレスを感じたら、良質なタンパク質とパントテン酸、そしてビタミンCを補給が大事です！

ダイエットにもビタミンC

正しいダイエットでは、筋肉を落とさずに余分な脂肪を燃やすことが重要です。そして余分な脂肪を燃やすためには、カルニチンというアミノ酸の親戚（アミノ酸誘導体）が必要になります。カルニチンはリジンというアミノ酸からつくられますが、このときビタミンCも必要です。効率よく体脂肪を減らすには、適度な運動とともに、良質なタンパク質とビタミンCも摂りましょう。