HIFU 2022/10/09

【HIFUとは】治療のメカニズムと効果

【HIFUとは】治療のメカニズムと効果

【HIFUとは】

HIFUとはHigh Intensity Focused Ultrasound(=高密度焦点式超音波治療法)の略称です。

超音波で目的の場所をピンポイントに加熱し、リフトアップや小顔効果が期待できる治療法です。

リフトアップにおいて、外科手術でしかアプローチできなかった、SMAS(筋膜)を加熱することができ、高いリフトアップ効果が得られます。

たるみの原因となっているSMAS(筋膜)とは、通常のレーザーやラジオ波(高周波)では届かない深い層(筋肉と脂肪の間)に位置しているコラーゲンでできた膜の事を言います。

また、それ以外の脂肪層・真皮層も同時に加熱することで、引き締めによる小顔効果・ハリ弾力のアップなどの効果も見込めます。

美容皮膚科において、今では殆どのクリニックが導入しているほど人気の治療です。

お顔への治療や、ボディ用HIFUなどもありますが

今回はお顔のHIFUについて説明を続けさせて頂きます。

先程、筋膜・脂肪層・真皮層に熱を加えることができるとお伝えしましたが、では実際お肌のどの層なのか?

肌断面図

HIFU治療では、ターゲットの深さに合わせてカートリッジを交換し、施術していきます。

  • 4.5mmの深さでは、たるみの原因となっているSMAS(筋膜)を加熱することができます。
  • 筋膜の上には脂肪が乗っているので土台ごと引き上げます。また、引き上がることによりシワの改善にも効果的です。効果の出方はポニーテールをしたようなイメージです。
  • 3.0mmの深さでは、真皮深層~脂肪層を加熱することができます。脂肪が熱により引き締まることで、小顔効果・ハリ感のUPが期待できます。
  • 2.0mm(1.5mm)の深さではコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸など、ハリ弾力を司る部分である真皮層に熱を加え、ダメージを与える事で修復による再生力を高めコラーゲン生成(弾力UP、ハリ感のUP)が期待できます。

HIFUは超音波を点状に加熱し熱傷させるので、ダメージを受けた組織の周りには正常な組織が残ります。

そのため正常な組織が傷を治そうとするスピードが早く、コラーゲンの修復を促進します。

【効果の持続】

効果が現れるのは約1〜2週間後以降、効果のピークは1〜2ヶ月後、持続は3〜6ヶ月となります。

大事なご予定がある場合は、ピーク期間に合わせて1〜2ヶ月前にお施術を受けられる事をお勧めしております。

※年齢や照射数、パワーにより多少の変動あり。

【副作用】

皮膚表面にはダメージが加わらないため、皮膚表面に傷ができることはありません。

直後は稀に赤み、筋肉痛のような痛み、むくみ程度の腫れ、小さなしこりのようなものが出来ることがあります。

症状が出た場合、赤みは当日中(数時間)、それ以外の症状も1週間以内に徐々に軽減していきます。

【施術後の過ごし方】

お肌の奥に熱がこもっている状態にあるため

当日は入浴や激しいスポーツ、サウナなどお身体を温める事は避けて頂いております。

また、お顔のマッサージは1週間避けて頂いております。

洗顔やメイクは直後から可能なので、ご予定を気にせずお施術を受けて頂けます。

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Writer - 著者プロフィール
SASAERI SASAERI
2015年〜2020年 業界最大手美容クリニック 大型院役職、新規院立ち上げ、皮膚科スタッフ育成プロジェクトチームメンバーとしてマニュアル作成や教育・研修開催を行う 2020年〜2021年 個人クリニックへ転職 ナースマネージャーとして組織管理、マニュアル作成やスタッフ育成、新規院立ち上げを行う 2022年〜現在 KAUNISCLINIC在籍 美容コラム一覧へ 美容コラム一覧へ