2022.09.13 168pv

悩みに寄り添うオーダーメイド施術のハイフで理想のきれいを叶える!

SASAERI

――看護師の職務経歴を教えてください。

新卒で、地元の北海道にある一般病院に就職しました。4年ほど看護師としての経験を積み、2015年に湘南美容クリニックに転職しました。

美容皮膚科の治療を行う傍ら、ナース主任としてクリニックの統括管理や人材育成業務も担当しました。全国のクリニックで使用するマニュアルの作成や、スタッフ向け研修の開催業務など、本部のプロジェクトに携わった経験もあります。

5年ほど湘南美容クリニックに勤めた後、アンチエイジングの治療を主とするエックスクリニックに移りました。そこで恵比寿院・大阪院・銀座院の立ち上げにも関わった後、2022年1月から、表参道にあるカウニスクリニックで美容皮膚科のナースとして働いています。

クリニックの立ち上げや、組織管理の仕事からはたくさんのことを学べましたがもっと患者様と直接関わっていきたい。1つのクリニックでクオリティの高いサービスを提供したい。カウニスならその思いを実現できると感じて、転職を決めました。 

――なぜ美容ナースになろうと思ったのでしょうか?

病棟での勤務は、やりがいがあってすごく楽しい仕事でした。ですが、生活を共にした患者様が亡くなる悲しみが、自分でも気付かないうちにストレスになっていたり、夜勤で体調が崩れたりしたこともあって、転職を考えるようになりました。

また、勤務していた病棟の患者様は、半分くらいの方が気管切開をしていて会話ができない状態でした。看護師として働くうちに、私は、人と話をしてコミュニケーションを取ることに仕事のやりがいや楽しさを感じられるのだと気付いたんです。患者様と話す機会の多い仕事がしたい、と思ったときに浮かんだのが美容ナースでした。 

中学生の頃、将来メイクアップアーティストになりたいと思っていたほど美容やメイクが好きだったのも、美容ナースに興味を持った理由の一つです。

――笹岡さんが得意とする施術は何ですか?

一番自信を持っているのは、ハイフです。リフトアップや小顔効果、左右差の改善などを行います。レベルの高い施術を提供するには、経験に加え、患者様の状態や悩みを客観的に判断・分析する力も求められますし、解剖学の理解も必要だと思っています。

私は、マニュアルに沿った施術ではなく、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術を提供することを心掛けてきました。

特に、左右差の調整は、高い技術力が求められる施術です。今までに身に付けた知識と経験をもとに、顔全体のバランスを見て、どこを整えたらきれいになるかイメージしながら施術していきます。

顔のパーツの大きさや眉の高さなど、細かな左右差には患者様本人が気付いていないことも珍しくありません。客観的に見て気になるところをお伝えし、ご希望も伺いながら、少しずつ理想に近づけていきます。

また、ハイフは、比較的高額な治療でもありますので、納得感と満足感の高い治療を提供したいとも思っています。施術前に鏡を見ながら術後のイメージをご説明することはもちろん、照射中もその都度状況を確認しながら進めています。

――他、施術のこだわりはありますか?

悩みの原因を、患者様と一緒に探ることも大切だと思っています。例えば、ほうれい線ひとつとっても、頬の脂肪が多いためにしわが目立ってしまうのか、顔全体がたるんできているのか、原因によってもアプローチ方法が変わってきます。

また、顔の左右差が気になるのであれば、左右どちらかに偏った噛み癖をお持ちなのかなど、根本的な原因も探るようにしています。悩みの原因がわかれば、生活習慣も気を付けていただけるようになりますし、場合によってはボトックスなど他の治療も含めてトータル的なご提案することもできます。

信頼できる美容のかかりつけナースを目指す

――施術ではどんなことを心掛けていますか?

安全、安楽、効果、納得感の4つを常に心掛けてきました。

 まず「安全にしっかり効果を出すこと」は、当たり前ですが、非常に大切です。どんな看護師でも安全に施術できるようにマニュアルに準じた施術を行うケースもありますが、マニュアル通りでは限界があります。そのジレンマも、私が転職した理由の一つでした。一人ひとりに寄り添う個別性の高い施術で、患者様に満足していただきたいと思っています。

 納得感も重要です。SNSで情報を得て来院される方も増えていますが、同じ施術でも効果の実感には個人差があります。理想の状態になるまでに必要な施術回数は、あらかじめ丁寧に説明するようにしています。

陶器のようなツルツルの肌を手に入れたいのか、少し毛穴が目立ちにくくなれば満足なのか、目指すゴールによっても選ぶべき治療の種類や必要な回数は異なります。患者様とじっくり話し、ゴールの認識をすり合わせることを大切にしてきました。

最後の安楽感については、なるべく心地よく施術を受けられるよう、細かな配慮を欠かさないようにしています。痛みを感じても我慢される方が多いため、足がピクッと動いたり、眉間にしわが寄ったりといったちょっとした動作に気付き、こちらからお声がけしています。

――美容業界への思いは?

美容クリニックが増え、SNSにも美容医療の情報があふれている状況です。専門家ではない方が情報発信するのが当たり前になり、美容初心者が何を信じたらいいのかわからなくなってしまっているようにも見えます。

クリニックのホームページに料金体系が明記されるようになるなど、美容医療業界も昔に比べると透明性のある業界になりました。ですが、ここ数年でインターネット上の情報が増えすぎたことで、また不透明な業界に戻りつつある気がしています。

せっかく施術を受けるのなら、不信感を持って不安な気持ちで臨むよりも、信頼できるクリニックを見つけて、前向きな気持ちで綺麗になっていただきたいと思っています。患者様に信頼していただけるようなクリニックがもっと増えるとうれしいです。

 ――最後に、今後の目標をお聞かせください。

体調を崩したときに頼れる、かかりつけ医を持っている人は多いはず。それと同様に、美容のかかりつけ医を持つ人が増え、私は、皆さんにとっての“かかりつけナース”になれたらいいなと思っています。

 大事な予定がある前に「カウニスクリニックに駆け込んで、笹岡さんに相談しよう!」と思っていただける美容ナースを目指しています。患者様が気軽に相談できて、信頼できるような存在になりたいです。

取材・文/小原らいむ